こんにちは!
講師の井手 麻美です。
今流行りのお菓子で甘麹(甘酒)を使ったお菓子作りがあります。
そして従来からあるグラニュー糖(砂糖)を使ったお菓子作りに、はちみつ、デーツなどで味付けした
お菓子などもあります。
当教室ではサラヤさんから発売されているラカントを主に使用している低糖質スイーツ作りです。
馴染みのない方にとっては、なにがどう違うのか分からないのではないでしょうか?
なんとなくイメージや流行りだけで、ヘルシーでダイエットにも良さそうといったイメージ先行だけで選んでしまうと、失敗することになります。
要は何を求めて(目的)そのお菓子作りをしているのか?が大切です。
・ダイエット
・血糖値
・美容
正しく甘味料の違いを理解して選んで頂きたいと思い、今回記事にしました。
【参考記事】
黒糖と甜菜糖は健康にはいいですか?というご質問について
当教室低糖質スイーツ・パンと市販スイーツ・パンの血糖値比較(動画)
グラニュー糖(砂糖)、はちみつ、デーツ、甘麹の糖の組成の違い
上記糖の組成と読んだだけで、「なんか難しそう」と思われた方もいるかもしれません。
完全に分からなくても、さらっと読んで理解して頂くだけでもいいです。
ただこの糖の組成に関して、知らないとイメージ先行だけで本当の中身を知らずに終わってしまいます。
さらっとでもいいので、読んで少しでも理解して頂ければ幸いです。
【砂糖、はちみつ、デーツ、甘麹の糖の組成】
①砂糖
砂糖は一般的にショ糖(スクロース)から構成されています。
ショ糖は1分子のグルコース(ブドウ糖)と1分子のフルクトース(果糖)から成る二糖類です。
ショ糖(スクロース): グルコース + フルクトース
ショ糖は消化されるとグルコースとフルクトースに分解され、体内でエネルギー源として利用されます。
99%以上が純粋なショ糖です。
その他の微量成分はほとんど含まれていません。
②はちみつ
はちみつは複雑な混合物で、主要な糖分はフルクトース(果糖)とグルコースです。
その他にも少量の多糖類や酵素、アミノ酸、ビタミン、ミネラルが含まれています。
フルクトース: 約38%
グルコース: 約31%
その他の糖類(マルトース、スクロースなど): 約9%
水分: 約17%
③デーツ
デーツは自然の糖分が豊富で、主要な糖分はフルクトースとグルコースです。
また、食物繊維、ビタミン、ミネラルも豊富です。
フルクトース: 約32%
グルコース: 約33%
スクロース: 微量
食物繊維: 高含有
④甘麹
甘麹は米を麹菌で発酵させて作られる甘味料で、主な糖分はマルトースです。
その他にもオリゴ糖や少量のグルコース、フルクトースが含まれています。
マルトース(麦芽糖):麹の主成分で、発酵過程でデンプンが分解されて生成されます。
通常、総糖分の約50-60%を占めます。
グルコース(ブドウ糖):発酵過程でデンプンが分解されることで生成されます。
通常、総糖分の約30-40%を占めます。
消化の不要な単糖類: ブドウ糖は単糖であるため、消化酵素の働きを受けずにそのまま吸収されます。
小腸の粘膜上にある吸収細胞を通して吸収され、血流に取り込まれます。
要するに、ブドウ糖はすでに単糖であるため、そのまま吸収されます。
フルクトース(果糖):甘麹には少量のフルクトースが含まれていますが、主成分ではありません。
通常、総糖分の約3-5%を占めます。
【糖の組成の比較まとめ】
砂糖: 主にショ糖(グルコース + フルクトース)
はちみつ: フルクトース(38%)、グルコース(31%)、その他の糖類
デーツ: フルクトース(32%)、グルコース(33%)、食物繊維
甘麹: マルトース(約50-60%)、グルコース(約30-40%)、フルクトース(少量)
健康への影響
血糖値: フルクトースはグルコースよりも血糖値に与える影響が少ないですが、過剰摂取は脂肪肝のリスクを増加させる可能性があります。
栄養価: はちみつ、デーツ、甘麹は砂糖に比べてビタミン、ミネラル、酵素などの微量栄養素を含んでいますが、糖分摂取の観点からは適量を守ることが重要です。
【参考記事】
ショ糖・マルトース・グルコース・フルクトースどれが太りやすく・脂肪が付きやすく、血糖値を上げやすいのか?
糖質の中でも、ショ糖、マルトース、グルコース、フルクトースはそれぞれ異なる代謝経路と影響を持っています。
それぞれ体重増加、脂肪の蓄積、血糖値の変動にどのように影響するかを説明します。
<太りやすさと脂肪のつきやすさ>
糖質が太りやすいかどうか、脂肪として蓄積されやすいかどうかは、その代謝の仕方とインスリンの分泌に大きく関わっています。
ショ糖(スクロース):砂糖に含まれる
代謝: 体内でグルコースとフルクトースに分解されます。
太りやすさ: 中程度。グルコースはインスリンの分泌を促進し、エネルギーとして利用されない分は脂肪として蓄積されます。
フルクトースは肝臓で代謝され、※過剰摂取すると脂肪として蓄積される可能性が高いです。
血糖値の上げやすさについて
血糖値の上昇に対する影響は、糖質がどれだけ速やかに血液中に吸収されるか、インスリンの分泌をどれだけ促すかによります。
血糖値の上げやすさ: 中程度。ショ糖は分解されてグルコースとフルクトースになりますが、グルコースが血糖値を上げます。
脂肪がつきやすさ: フルクトースの部分が特に脂肪に変わりやすいです。
マルトース(麦芽糖):甘麹に多く含まれる
代謝: 体内で2分子のグルコースに分解されます。
太りやすさ: 高い。グルコースは直接血糖値を上昇させ、インスリンの分泌を促進し、エネルギーとして利用されなかった分は脂肪として蓄積されやすいです。
脂肪がつきやすさ: 高い。
血糖値の上げやすさ: 高い。マルトースは2分子のグルコースに分解され、直接血糖値を上げます。
【参考記事】
甘酒(甘麹)を低糖質スイーツに使わないんですか?というご質問に答えます
グルコース(ブドウ糖):
血糖値を上げやすさ: 非常に高い。グルコースは直接血糖値を急上昇させます。
代謝: 直接血液中に吸収され、エネルギーとして利用されます。
太りやすさ: 高い。インスリンの分泌を強く促進し、余剰分は脂肪として蓄積されやすいです。
脂肪がつきやすさ: 高い。
フルクトース(果糖):フルーツにも含まれる。
血糖値を上げやすさ: 低い。フルクトースは直接血糖値を上昇させませんが、
肝臓で代謝され、長期的には脂肪蓄積を促進する可能性があります。
代謝: 主に肝臓で代謝されます。
グリコーゲンとして一部が蓄えられますが、過剰摂取は脂肪として蓄積されやすいです。
太りやすさ: 非常に高い。過剰なフルクトースは脂肪肝や内臓脂肪の蓄積を促進します。
脂肪がつきやすさ: 非常に高い。
【まとめ】
太りやすさ: フルクトース > グルコース ≈ マルトース > ショ糖
脂肪がつきやすさ: フルクトース > グルコース ≈ マルトース > ショ糖
血糖値を上げやすさ: グルコース > マルトース > ショ糖 > フルクトース
甘酒、砂糖、はちみつ、デーツのうち、太りやすく、脂肪が付きやすく、血糖値を上げやすいものについて
甘酒、砂糖、はちみつ、デーツのうち、太りやすく、脂肪が付きやすく、血糖値を上げやすいものについて考えてみましょう。それぞれの特性を基に比較します。
★甘麹
糖組成: 主にマルトース(麦芽糖)、グルコース、フルクトースを含む。
太りやすさ: 中程度。マルトースとグルコースが血糖値を上げやすいが、全体のカロリーは比較的低い。
脂肪が付きやすさ: 中程度。マルトースとグルコースがインスリンの分泌を促し、脂肪として蓄積されやすい。
血糖値を上げやすさ: 中程度。マルトースとグルコースの影響で血糖値が上昇しやすい。
★砂糖
糖組成: ショ糖(グルコース + フルクトース)。
太りやすさ: 高い。グルコースがインスリンの分泌を促し、フルクトースが脂肪として蓄積されやすい。
脂肪が付きやすさ: 高い。フルクトースが肝臓で代謝されて脂肪に変わりやすい。
血糖値を上げやすさ: 高い。グルコースが直接血糖値を上昇させる。
★はちみつ
糖組成: フルクトース、グルコースが主成分。
太りやすさ: 中~高。フルクトースが多く含まれるため、脂肪として蓄積されやすいが、グルコースも含むため血糖値への影響もある。
脂肪が付きやすさ: 中~高。フルクトースが肝臓で脂肪に変わりやすい。
血糖値を上げやすさ: 中程度。グルコースが血糖値を上げるが、フルクトースの割合も高いため、砂糖ほど急激には上がらない。
★デーツ
糖組成: フルクトース、グルコースが主成分。
太りやすさ: 高い。高いカロリーと高糖分のため、過剰摂取は太りやすい。
脂肪が付きやすさ: 高い。フルクトースが多く、脂肪として蓄積されやすい。
血糖値の上げやすさ: 中~高。グルコースが血糖値を上昇させるが、食物繊維があるため、吸収がやや遅れる。
【総合比較】
一番太りやすい: デーツ(カロリーが高く、糖分が多いため)。
一番脂肪が付きやすい: 砂糖(フルクトースとグルコースの組み合わせが脂肪蓄積を促進)。
一番血糖値を上げやすい: 砂糖(グルコースの割合が高く、即座に血糖値を上昇させる)。
以上の比較から、一番太りやすく、脂肪が付きやすく、血糖値を上げやすいのは「砂糖」であると言えます。
デーツもカロリーが高く太りやすいですが、即座に血糖値を上げるという点では砂糖が勝ります。
じゃあラカントは?
ラカントは、カロリーゼロの自然甘味料(人工甘味料ではありません)であり、その主成分はエリスリトールと羅漢果エキスです。
以下に、ラカントの糖組成について説明します。
【ラカントの主成分】
エリスリトール:カロリー: ほぼゼロ。
体内で吸収されるが、代謝されずに尿として排出されます。
血糖値: 血糖値を上げない。インスリン分泌を刺激しないため、糖尿病患者にも適しています。
消化特性: 腸内で発酵しないため、ガスや腹痛を引き起こしにくい。
羅漢果エキス:化学構造:
カロリー: ほぼゼロ。非常に高い甘味度を持つが、カロリーはほとんどありません。
血糖値: 血糖値を上げない。天然の甘味成分であり、インスリン分泌に影響を与えません。
ラカントの糖組成
ラカントには、以下の糖成分が含まれますが、それらは血糖値に影響を与えず、カロリーもほぼゼロです。
エリスリトール: 主成分。体内で代謝されずに排出されるため、血糖値やカロリーに影響を与えません。
羅漢果エキス: 高い甘味度を持つ成分で、カロリーゼロ。血糖値に影響を与えません。
【ラカントの特性】
甘味度: 砂糖とほぼ同等の甘さを持ちながら、カロリーゼロ。
血糖値: 血糖値を上げないため、糖尿病患者や血糖値管理が必要な人に適しています。
消化特性: エリスリトールは腸内で発酵せず、ガスや腹痛を引き起こしにくい。
まとめ
ラカントは、エリスリトールと羅漢果エキスを主成分とする自然甘味料であり、これらの成分は血糖値に影響を与えず、カロリーもほぼゼロです。
そのため、ラカントはダイエット中や健康を気にする方、糖尿病患者にとって優れた甘味料となります。
まとめると
結局のところ、グラニュー糖、はちみつ、デーツ、甘麹、今流行りのお菓子作りはいろいろですが
ダイエットや血糖値を考えると、どの甘味料を使用しても過剰摂取すれば
ダイエット・血糖値には、大なり小なり影響は多大にあります。
ただやはり一番一人やすく、血糖値を上げやすいのは砂糖であることは間違いありません。
ではダイエット・血糖値を考えるならば、やはりラカントが一番ダイエット・血糖値について
軍配が上がります。
ただラカントを使用してお菓子作りとなると、コツが必要なのがネックとなります。
じゃあラカントに今日から代えてお菓子作り・パン作りをしようと思った方もいるかもしれません。
実は当教室はラカントを主に甘味料として使って低糖質スイーツ・パン作りを教えています。
当教室に来られる生徒さんで後を絶たないのが
「どうしても自己流で低糖質スイーツ・パン作りをするけど失敗して困って来ました」
という方がたくさん来られています。
まだまだ低糖質スイーツ・パン作りを自分でおいしく作れる方は、まだまだ少ないと感じています。
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